なぜFSC認証を取得したか?
21世紀、「環境」というキーワードは避けて通れません。速水林業では1790年代からヒノキを植え、林地を持続的に循環利用してきました。
しかし、国際的に見ると、木材がどのような森林から伐採され、その伐採が森林にどのような影響を与えたかの検証はほとんどされることなく輸出され、消費されていきます。適切に管理された森林から木材を生産し、残された原生林に対する伐採の圧力を下げるためには、「どこから来た木材なのか」をはっきりと示さなければなりません。
1997年、ISO14061作成の国際会合に携わった代表の速水亨は、多くの林業経営体・木材企業がISOやFSCなどの認証を取得している現実を知り、認証が将来林業経営の試金石になる可能性を実感しました。さらに、戦後以来、林内の下層植生の維持、広葉樹の繁茂に努め、世界各国の森林をたずねて環境配慮型の森林管理を取り入れてきた、という自信が国内第一号の認証を取得する動機となりました。
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