速水林業は高品質材として有名な尾鷲ヒノキの優良柱材の収穫を主体としています。また、速水林業の経営森林は国際的機関であるFSCの認証を日本国内で初めて取得しています。木材の生産過程で消費されるエネルギー量や二酸化炭素の排出量などを把握するためのLCA環境負荷分析では、速水林業の木材が日本の平均的な木材よりも環境負荷が少ないことが証明されています。適切に管理された森林で育てられた、高品質のヒノキを自信を持ってお届けいたします。
尾鷲ヒノキ
尾鷲林業地域は三重県の南部、熊野灘に面した地域に広がり、ヒノキを主体とした全国的にも有名な林業地です。
この地域の林業の歴史は古く、紀州藩の林業の奨励を受けて、約380年前の寛永元年に人工造林が開始されました。尾鷲ヒノキは海上交通の利便性によって古くから江戸と取引が行なわれ、名が知られていました。
尾鷲地方は地形が急なうえに土壌の表土が浅く、木の生長には厳しい環境といえますが、温暖多雨な条件に恵まれた結果、年輪が緻密で油脂分が多い、つまり強さと粘りがある材が生まれました。
尾鷲ヒノキ(写真1、2)は通直、完満で無節な高品質材として生産されています。材が湿気や腐敗に強く、長材が取れることから、主に芯持ち柱材として知られています。関東大震災では、木造の家が軒並み倒壊するなか、尾鷲ヒノキを使った家は倒れなかったことから、その強靭性が立証されました。近年ではより付加価値を高めるために長伐期大径化を図り、内装材としても利用されています。
FSC認証材
私たちの身の回りには、木を原料とする製品が数多くありますが、その中には森林の環境を破壊して生産されたものが含まれているかもしれません。日本は森林資源の消費大国であり、輸入大国ですが、木材製品を生み出す森林の環境に対する意識は、まだ低いのが現状です。
私たちが使っている木がどこから来たものなのかを示し、新しい森林管理に取り組んでいるのがFSCによる森林認証制度です。FSCマークのついた木材製品(写真3)を積極的に導入することが、今後の世界の森林保全を左右するものといえるでしょう。どなたか日本で初めての「FSC認証の家」を建てませんか?
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