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森林施業の基本方針2
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伐期齢の決定と収穫
ヒノキ林分の大部分は間伐によって良質の構造材用小中径丸太を収穫し、皆伐時に高品質の造作材・集成材用大径丸太を収穫することを目的として施業します。
伐期は経済的成熟期をかんがみ、林木が目的とする生産材に最も適した径級に到達した時期を考慮して決定することにしています。林地は急峻で中世層が大部分をしめ、表土が浅く林地により肥痩の差が激しいため、同齢林においても径級の差が著しく、樹齢をもって伐採適期を一律に定める事は大変困難であり、経営上の不利益をまねく場合が可能性が高いと思われます。ゆえに施業計画の策定にあたって林地ごとに林況を勘案し、おおむね50年から120年の伐期を定める事にしました。
平成13年の伐採量は4,051m3で成長量の4,334m3以内におさまっています。主伐は面積8.93ha、材積2,198m3で54%、間伐は面積39.29ha、材積1,853m3で46%となりました。伐採材積で販売原木材積を除した利用率は74.5%でした。
>> 売上材積の推移へ
伐採経費は前年度比91%に押さえる事が出来ました。
なお皆伐時は環境に配慮し、搬出作業や再造林時の苗木の健全な育成を阻害しない限り、林内に多様な植生を残します。また小河川に表土が流れこむ事を防ぐため、常水のある河川に対しては緩衝帯の役割をする林を河畔に残すなどの配慮をします。
- 育林
平成13年の育林は経費の削減に努めました。
枝打ちは以前の個々の立木成長の変化を考慮して余裕を持たせた本数の枝打ちから、枝打ち対象木を充分に選木して枝打ち本数を少なくする工夫を平成12年より取り入れています。植林も植え付け本数を約5000本/haとし、経費を抑えました(写真1)。
それぞれ前年度比で下刈り費用75%、枝打ち費用62%、造林雑費用77%におさえましたが、皆伐面積の増大もあって、植林費用は137%に増大しました。また10月に豪雨があり、作業道の崩壊や路面流失が多数発生したため、作業道費用が110%となりました。
ヒノキ育林の新作業基準
作成者:速水亨
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樹齢 |
作業内容
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人数 |
適用
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間伐率 (%)
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立木本数
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1
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地拵え
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10
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再造林 / 部分地拵え
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植林
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25
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5,000本植、
200本 / 1人 / 1日
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5,000
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2
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除草剤散布
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4
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カルブチレート粒剤
150kg / ha
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3
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ツタ切り
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1
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4
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ツタ切り
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1
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8
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除伐、小払い
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16
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4,000本、
250本 / 人 / 日、枝高1m
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20%
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4,000
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10
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作業調査
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1
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除伐木、枝打ち木の選木
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除伐、枝打ち
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8
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枝打ち本数1,500本、
200本 / 人 / 日、枝高2.2m
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10%
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3,600
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13
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除伐、枝打ち
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12
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枝打ち本数1,300本、
125本 / 人 / 日、枝高3.5m
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5%
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3,400
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16
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作業調査
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1
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除伐、枝打ち
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18
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枝打ち本数1,300本、
80本 / 人 / 日、枝高5.0m
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9%
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3.100
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19
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除伐、枝打ち
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26
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枝打ち本数1,300本、
50本 / 人 / 日、枝高6.5m
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24
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作業調査
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1
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除伐木の選木
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除伐
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7
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140本 / 人 / 日
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32%
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2,100
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29
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作業調査
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1
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除伐木の選木
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除伐
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4
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100本 / 人 / 日
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20%
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1,700
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合計
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136
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