恩師の勧めで、池坊短期大学で華道を通し、今のものづくりのベースとなる教養、美意識や造形の感性を磨く。 地元に戻ってから地産の尾鷲ヒノキと出会い、かんなくずにヒントを得た「ひのきシート」で花のコサージュを製作。 それをきっかけに「ひのきシート」を使って未来を担う子供たちに尾鷲ヒノキの良さを伝える活動をする。 今まで支えてくれた回りの人達への感謝の想いを表していく為、原点にもどり、花の作品で「体の五感・心の五感」に感じられるものづくりを目指している。
メンバー紹介(五十音順・敬称略)
池田 比早子(いけだ ひさこ)
世古 効史(せこ こうし)
尾鷲ヒノキ・漆で作られる伝統工芸「曲げわっぱ」の工房「ぬし熊」の4代目。 和歌山県で蒔絵の修行をした後、家業である曲げわっぱ作りを継ぐ。 殺菌効果が高く、丈夫で長持ちするため山男たちに愛されてきた曲げわっぱの伝統技術を、ひとりで守り続けている。 次の世代にも伝えていくためにも、デザイナーとのコラボレーションも含め、曲げわっぱの新たな可能性を模索し続けている。
竹内 健悟(たけうち けんご)
ある木工職人と出会い家具の世界に魅せられ、長野の学校で木工の基礎を学ぶ。 フリーで活動後、地元に戻り工房「木組」を設立。 お客様と会って、しっかり話をした上で何を求めているのか見極め、生活シーンに合わせた、人に優しいデザインを大切にしている。 競合相手も多い長野や関西にも、彼の優しいデザインを求める人が後を断たない。
中村 早苗(なかむら さなえ)
定年退職を機に、ガレージを工房にして、小さい頃から好きだった木工を始める。 妻の趣味であるカントリーファニチャーの家具作りをきっかけに、家のリフォームを手掛けるまでに。 それが評判になり注文家具を受けるようになる。 製材所から出る端材で、子供達が安心して遊べるように、塗料や木を選んだ積み木や、大人のファンも多い「ヒノキの汽車」などのものづくりに挑戦している。
畑中 昇(はたなか のぼる
戦後より、建具職人として働きはじめる。 さらに地元にはない技術を追い求め、名古屋で一から家具の勉強する。 帰ってきてから地元・尾鷲で「家具工房はたなか」を設立。 「産地の素材を使ってくずの果てまで息吹きを与える」という想いに共鳴する職人と、2003年に娘の良美さんをインテリアデザイナーに加え、いまなお伝統工芸の技術を活かした家具製作を精力的に続けている。
畑中 良美(はたなか よしみ)
武蔵野美術短期大学工業デザイン科を卒業後、大手企業のインテリアコーディネーターとして東京で活躍。 2003年に尾鷲に戻り、「家具工房はたなか」のインテリアデザイナーとして、父・昇さんと一緒に家具を製作している。 今まで取り組んできた“洋”のデザインと、小さい頃から慣れ親しんだ“和”のエッセンス取り入れ、木の素材に対して無理をさせない、素直なデザインの提案を大切にしている。