当実行委員会は、三重県尾鷲地方(尾鷲市、紀北町)の「尾鷲ヒノキ」振興のために生まれました。
ここは海と山の隣接した自然豊かなところで、最近は世界遺産となった熊野古道でも知られるようになりました。
ここから生まれる尾鷲ヒノキは年輪が緻密にして節が少なく、剛性のあるすばらしいヒノキですが、近年の国産材市場の低迷により、林業・製材業ともに苦しい状況にあります。
その理由として、外材の大量輸入も挙げられますが、住宅の洋式化、住宅メーカーの台頭などで家を建てる人に木材の選択肢がなくなったことも一因です。
何より、そうした状況が続いてきたことで一般の皆さんの認知度が低くなってしまったのは日本の育林技術と共に培われてきた「木を使う文化」の喪失に繋がることで、強い危機感を抱かざるを得ません。
こうした状況を鑑み、わたしたちは、まずヒノキを知ってもらうこと、ヒノキの良さを感じてもらうことを目的に、ヒノキのクラフト=ものづくり を目指すことにしました。
クラフトとして身近にヒノキを感じてもらうことで、はじめて家づくり、リフォームなどにヒノキを、という発想になってもらえるからです。
そして2004年より東京藝術大学の先生方をお迎えし、地域・行政と産官学連携というかたちでものづくり実行委員会が発足しました。
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