木がいいのは最後の砦。
植村材木店 製材業・素材生産業 植村一英
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製材所として、きちんといいものをつくることが基本。
「地元の木は色、木目の細やかさ、つやがいい。木がいいから地元の木をつかう。」植村材木店のこだわりは?という問いかけに、こう答えた。しかし、地元の木を使うことを「こだわり」として認識するようになったのはFSC材を扱うようになってからだという。それまでは地元の木をつかうことはごく普通のことと思っていた。
製材所がFSC 材を扱うには、工場内でFSC 材が他で仕入れた木材と混ざらないようにしなければならないが、これも簡単なことだった。「山が違うと木が違うから」という理由で、これまでも異なる山の木は混ぜないようにしてきた。
地元の木がいいから、素材そのものの性質を大切にする。そういった木を大事にする姿勢が、そのままFSC材を扱うことをたやすくした。これは会メンバーの他の製材所でも同じだ。
でも、「FSC材を扱うことは、決して工場自体が認められたわけではない。大事なことは、この工場が培ってきたやり方で、いいものを作り続けること、等級分けもきちんとすること。あくまで木がいいのが最後の砦。」という。 "植村材木店"としての誇りが感じられた。
インタビューに答えてくれたのは、息子の一英さん。なんと、この工場ではお父さん、弟さん、事務所にはお姉さんまで働いている。みな、ここが好きなんだな。