【事業名称】
日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式尾鷲ヒノキ舞台プロジェクト[But-a-I]
【趣 旨】
ものづくり実行委員会では、尾鷲ヒノキを重要な地域資源と捉え、東京藝術大との協働による種々の事業に取組んでまいりました。
この度、地元森林組合で加工されるヒノキ丸棒と金属クランプにより構成される構造体(ヒノキ舞台)は、現代アートの代表的作家で東京藝術大学先端藝術表現科教授でもある日比野克彦氏の作品として、金沢21世紀美術館にて開催された日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式 meets NODA [But-a- I]において展示されたものです。また、ここを舞台に、2008年5月から10月まで、プロジェクト参加者によるワークショップも展開されました。
そこで、金沢で展示されたヒノキ舞台をその生産地である当地に移設・活用し、その後は、東京藝術劇場で様々なパフォーマンスの発表の場となるべく、この度の事業を企画いたしました。
又、この取り組みが、尾鷲ヒノキの新たな可能性を提示・発信し、地域林業の活性化の一助となるとともに、まち並みや景観の向上などのまちづくりに寄与する事を目的として実施いたします。
【メインアーティスト】
日比野克彦
【開催期間】
2008年11月上旬~2009年5月上旬
【開催場所】
三重県立熊野古道センター芝生広場
【主 催】
ものづくり実行委員会
【共 催】
三重県立熊野古道センター、社団法人三重県緑化推進協会
【協 力】
NPO法人紀州熊野応援団、株式会社塩谷組、株式会社ムラヤマ
※この事業は、財団法人三重県産業支援センター・平成20年度みえ地域コミュニティ応援ファンド助成金を得て実施されます。
【経 緯】
・平成20年1月
ものづくり実行委員会が、日比野克彦氏のプロデュースする横浜開港150周年記念イベント・横浜FUNEプロジェクト視察日比野克彦氏に当事業への協力を要請し、ヒノキ丸棒と金属クランプを送付
・平成20年2月日比野克彦氏現地調査。紀州熊野応援団に金属クランプの提供を依頼
・平成20年3月(株)ムラヤマにてヒノキ舞台設計
金沢21世紀美術館での日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式 meets NODA [But-a-I]でのヒノキ協賛に関する視察、打ち合わせ
森林組合おわせより金沢21世紀美術館への丸棒の搬入(協賛)
日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式 meets NODA [But-a-I]開始
(主催:金沢21世紀美術館、4月〜10月19日)
日比野克彦氏 熊野古道センター視察
・平成20年10月
金沢21世紀美術館のプロジェクト終了
【計 画】
・平成20年10月
金沢21世紀美術館のプロジェクト終了(19日)
熊野古道センターへの移設開始(27日~工期一週間程度)
・平成20年11月
熊野古道センターへの移設完了(上旬)
以降、日比野克彦氏によるワークショップの開催(年度内1回、次年度1~2回)
・平成21年5月
熊野古道センターでの展示終了
・平成21年7月
東京藝術劇場(藝術監督:野田秀樹氏)への移設
【背 景】
当地は、江戸時代より尾鷲ヒノキの産地として知られ、日本の木材生産の一翼を担ってまいりましたが、木材価格の低迷に伴い、地場産業である林業及び地域全体の疲弊感を危惧するに至っております。
かつては、地域の山林より逐次産出される間伐材が、全国的に建築現場での足場材として、又、地域の牡蠣や真珠の筏の用材や魚介類の箱材等に地域内外で広く活用されておりました。
現在の若年性間伐材は、地元森林組合で生産される丸棒が、杭材として少量流通している程度であり、間伐自体が経済的理由により実施されない、ひいては、最終伐採された跡地に植樹を諦める未立木地が目立つという現状です。
このような背景のもと、平成16年にものづくり実行委員会が発足し、東京芸術大学の先生方とともに、芸術や工芸の方向から尾鷲ヒノキに新たな光を当てる事を目的とした取り組みを行なってまいりました。
その活動の中から、この度の「ヒノキ舞台プロジェクト[But-a-I]」の構想が発生し、実施されるという次代です。
◎日比野克彦氏のプロフィール
日比野克彦氏ホームページへ
◎[But-a-I]設置場所
三重県立熊野古道センターホームページへ
◎イベントの日時・開催場所などの詳細
2008.11/16のお知らせへ